自動車運転免許を取得したばかりの方は、まずどの車を買おうか悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。
日本では数多くの車が販売されていますが、その中には、初心者でも運転しやすい車と、そうでない車があります。
この記事では、初心者が運転しやすい車TOP5と選んではいけない車の特徴を解説します。
初心者が運転しやすい車の特徴
初心者が運転しやすい車は、以下の6つの特徴があります。
- 車のボディが小さめで、小回りが利く
- 視点が高く、視界が広い
- タイヤがなるべく四隅の近くにある
- 運転アシスト機能や安全性能が充実している
- インパネ(計器類)がシンプルで、見やすく操作しやすい
- 安く購入できる(特に中古車がおすすめ)
- 燃費が良い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
特徴1:車のボディが小さめで、小回りが利く
車は、サイズが大きくなればなるほど、車両感覚がつかみにくくなります。
そのため、最初は軽自動車やコンパクトカーなど、ボディが小さめで、小回りが利く車種が向いています。
前輪と後輪の間隔が短いほど最小回転半径が小さくなり、狭い道で曲がったりカーブしたりする時や、駐車する時、Uターンの時などにやりやすくなるため、小さい車がおすすめです。
特徴2:視点が高く、視界が広い
「運転しやすい」ということは、「運転していて疲れにくい」ということでもあります。
疲れるというのは、主に視覚によるため、視界が広く確保されている車は、疲れにくいです。
運転している時は、目からの情報に頼ることが多いため、視界が確保されにくいと、疲労につながります。
視界を確保するためには、座面が高くて視点が高く、フロントガラスの両端の柱(フロントピラー)が邪魔にならない車を選びましょう。
また、フロントガラスからボンネットの端や車の左側面の端が見えるような車は、車両感覚がつかみやすいです。
特徴3:タイヤが車体の四隅の近くにある
前輪と後輪の間隔が広いと、小回りが利きにくいとも言えますが、タイヤが車体の四隅の近くにあると、車両感覚がつかみやすくなります。
また、タイヤが車体の四隅の近くにある車は、四角形に近いボディで車内空間も広く、ボンネットや後ろも短くて、視界も確保されていることが多いです。
特徴4:運転アシスト機能や安全性能が充実している
ここ数年で発売された車には、さまざまな運転アシスト機能や安全機能が搭載されています。
たとえば、以下のようなものがあります。
- 運転や駐車時の死角をなくすためにつけられたカメラの映像を見られるバックモニターやビューモニター
- 死角から車が近づいていることを教えてくれるレーダーとブザー
- 障害物があるとお知らせしてくれる機能
- 衝突被害軽減ブレーキ
- 車線を逸脱すると警報が鳴る機能
- アクセルとブレーキの踏み間違いを防止する機能
- 車間距離を一定に保ってくれる機能
このような機能があることで、死角の確認や障害物回避の負担が軽減されるため、初心者でも安心して運転できるようになります。
特徴5:インパネ(計器類)がシンプルで、見やすく操作しやすい
運転席の前方にある計器類がシンプルでわかりやすいと、フロントガラスからあまり目を離さずに、速度計や燃料計などを確認することが可能です。
また、近年ではオーディオやエアコンの操作などもハンドルでできる車が数多く販売されています。
このように、インパネが見やすく操作がしやすい車は、初心者にも運転しやすい車と言えるでしょう。
特徴6:安く購入できる(特に中古車がおすすめ)
中古車は新車に比べて価格が大幅に安いため、最初の一台として手を出しやすくおすすめです。
特に運転に慣れていないうちはキズやへこみがついてしまうことも多いため、値段の高い車を買うよりも中古車を買った方が、修理費の負担などへのプレッシャーを過度に感じることなく運転できます。
特徴7:燃費が良い
燃費が良いことは、日常的な維持費を抑える上で重要なポイントです。
ハイブリッドで燃費の良い車は、ガソリン代もあまりかからず、頻繁に給油をしなくてもすみます。
近年はハイブリッド車も中古市場に出回っているので、探してみましょう。
初心者が運転しやすい車TOP5!
初心者が運転しやすい車は以下の5つです。
- N-BOX(ホンダ)
- ノート(日産)
- クロスビー(スズキ)
- シエンタ(トヨタ)
- ヤリス(トヨタ)
それぞれの特徴や初心者が運転しやすいと言えるポイントを見ていきましょう。
【1位】N-BOX(ホンダ)

引用元:本田技研工業株式会社公式サイト
「N-BOX」はホンダから販売されている軽自動車です。
N-BOXは、スーパーハイトワゴンタイプの車で、車内空間を最大にするため、タイヤが車体の比較的外側に配置されていて、車両感覚がつかみやすくなっています。
また、インパネも水平で直線的な基調になっており、使いやすくシンプル。
画角の広いカメラと前後8つのソナーセンサーがついていて、安全装備も最先端です。
【2位】ノート(日産)

引用元:日産自動車公式サイト
「ノート」は、日産から販売されているコンパクトカーです。
エンジンで発電し、その電力を使って走るという日産独自のハイブリッドシステム搭載で、パワフルで滑らかな走りが特徴です。
コンパクトカーでも、比較的ボンネットが短く、後ろはハッチバックのため、車内空間が広く、車両感覚もつかみやすくなっています。
安全性能は、全方位運転支援システム標準装備になっており、道路標識まで検知してくれます。
【3位】クロスビー(スズキ)

引用元:スズキ株式会社公式サイト
「クロスビー」は、スズキから販売されているSUVです。
全長3,760mm、全幅1,670mmで、コンパクトSUVの中でも最小レベルのボディサイズとなっています。
座面が高く視界も良好で、運転席からボンネットの両サイドが見えるため、車両感覚もつかみやすいのが特徴です。
サイズが小さくて小回りも利くため、狭い山道や市街地、駐車場でも、負担なく扱えます。
【4位】シエンタ(トヨタ)

引用元:トヨタ自動車公式サイト
「シエンタ」は、トヨタから販売されているコンパクトミニバンです。
全長4,260mmと、セレナなど他の7人乗りミニバンに比べて30cm以上短いのが魅力です。
タイヤが車体の四隅に近いため、車内空間が広く、車両感覚もつかみやすくなっています。
最小回転半径は5mと小さめなので、街中や狭い駐車場でも、小回りが利いて運転しやすいのが特徴です。
バックモニターや衝突安全性能もついています。
【5位】ヤリス(トヨタ)

引用元:トヨタ自動車公式サイト
「ヤリス」は、トヨタから販売されているコンパクトカーです。
グレードにより異なりますが、ハイブリッド車はWLTCモードで35.4km/Lと高い燃費性能を誇るため、初心者でも経済的な面で維持しやすいのが特徴です。
全長3,950mmで最小回転半径も小さく、狭い道や駐車場でも運転しやすいため、運転に慣れていない初心者でも比較的扱いやすくなっています。
また、全グレードに「Toyota Safety Sense」が搭載されており、衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報、誤発進抑制機能などが備わっています。
通勤や通学など街中での運転はもちろん、郊外へのドライブも負担なく運転できる車です。
初心者が選んではいけない車の特徴
初心者が選んではいけない車の特徴は以下の4つです。
- MTのスポーツカー
- 新車の外車・高級車
- 車幅が広い車
- ボンネットが長い車
それぞれ詳しく見ていきましょう。
初心者が選んではいけない車の特徴1:MTのスポーツカー
MT車の操作は複雑な上に、スポーツカーはエンジン出力やクラッチ操作が繊細なので、初心者には扱いが難しい傾向にあります。
また、値段が高い上に燃費も悪く、決してコスパが良いとは言えません。
初心者がいきなり手を出すのはリスクが大きいと言えるでしょう。
初心者が選んではいけない車の特徴2:新車の外車・高級車
いきなり新車の外車や高級車を買うと、ちょっとのミスも許されない気分になって、必要以上に緊張したり委縮したりしてしまいます。
万が一こすったりぶつけたりした時には、軽いこすり傷でも数十万円かかることもあります。
また、外車や高級車は大きいサイズの車が多いため扱いにくく、初心者には向いていません。
初心者が選んではいけない車の特徴3:車幅が広い車
外車やバンなど車幅が広い車は、車両感覚がつかみにくく日本の狭い道には向いていません。
最小回転半径も大きいため小回りも利きにくく、こすったりぶつけたりしがちです。
車幅が広い車は、運転技術が向上してからにしましょう。
初心者が選んではいけない車の特徴4:ボンネットが長い車
外車や高級車、スポーツカーにありがちなボンネットが長い車は前方感覚がつかみにくく、車体の大きさを把握しにくいため初心者には扱いづらいです。
また、ボンネットが広い車は、座面が低く視点が低いことも多く、視界が十分に確保されません。
運転に慣れない間は、乗らない方が良いでしょう。
初心者はサイズや乗りやすさで自分に合った車を探そう!
運転初心者が運転しやすい車と選んではいけない車を紹介してきました。
誰しも憧れの車があるかもしれませんが、運転に慣れるまでは、サイズや運転しやすさを第一に考えて車を選んだ方が、より上達も早くなります。
車を選ぶ際には、中古車であっても一度試乗して、自分に合った車を選ぶことが大切です