毎日忙しい日々を過ごすママ・パパにとって、子どもを乗せて運転するのは大変な仕事です。
特に子どもが小さいと、ぐずったり泣いたりして、そのたびに注意が奪われます。
そのため、子どもを乗せて安全に運転するためには、事前の準備や心構えが大切です。
この記事では、子どもを乗せて運転する時のチェックポイントをリスト化してご紹介します。
子どもを乗せて運転する時の9つのチェックポイント
子どもを乗せて運転する時のチェックポイントは、以下の9つです。
- チャイルドシートを必ず使う
- 助手席に乗せない
- 「急」のつく乱暴な運転をしない
- スピードを出さない
- 車間距離を十分に取る
- 窓やドアのロックを確認する
- 子どもが泣いたりぐずったりしても運転に集中する
- 時間と気持ちに余裕を持つ
- 「車に乗っている時にしてはいけないこと」を子どもに伝える
一つひとつ詳しく見ていきましょう。
ポイント1:チャイルドシートを必ず使う
特に6歳未満の子どもを乗せて運転する時は、子どもが何人いても、一人ひとりチャイルドシートを使いましょう。
一般的なシートベルトは、身長約140㎝以上の体型の人が使用する時に有効であるように作られています。
したがって、身長が140cm以下の子どもには、チャイルドシートを使わなければ安全性が担保されないのです。
そのため、6歳未満の乳幼児を車に乗せる際にはチャイルドシートを使用することが道路交通法で義務付けられています。
チャイルドシートには、年齢に応じて種類があるので、使い分けましょう。
チャイルドシートの種類
チャイルドシートの種類は、乳児用・幼児用・学童用の3つがあります。
乳児用

引用元:Amazon
乳児用のチャイルドシートはベビーシートとも呼ばれ、新生児から1歳くらいまで使用することを想定して作られています。
ベビーシートは車の進行方向に対して後ろ向きに設置するものが主流です。
15ヶ月かつ76cmを超えるまでは、ベビーシートを使いましょう。
幼児用

引用元:Amazon
幼児用のチャイルドシートは、76㎝(15ヶ月)から105㎝(4歳ごろ)まで使えるものです。
身体全体を包み込むような仕様になっています。
内側のシートを外して、150cm(12歳ごろ)まで使えるものもあります。
学童用

引用元:Amazon
学童用のチャイルドシートは、125㎝(7歳)から150cm(12歳ごろ)まで使えるものです。
座面だけのものと、バックシート付のものがあります。
小学生になったら、学童用のチャイルドシートのような簡易的なシートでも有効です。
ポイント2:助手席に乗せない
助手席は、もし衝突事故などを起こした場合、エアバッグが作動します。
エアバッグは、骨格が未熟な子どもには衝撃が強すぎて、時には死に至るほど強いダメージを与えてしまいます。
そのため、どんなに急いでいても、子どもがぐずっても、特に6歳未満の子どもは助手席に乗せないようにしましょう。
ポイント3:「急」のつく乱暴な運転をしない
チャイルドシートを使っていても、急発進・急加速・急ブレーキなどの乱暴な運転をすると、子どもの身体に負担がかかり、泣いたりぐずったり、体調不良になったりする原因になります。
また、乱暴な運転は事故につながる危険性もあるため、気をつけましょう。
ポイント4:スピードを出さない
スピードを出すと、その分だけ衝突した時の衝撃も強くなり、危険度が高まります。
そのため、急いでいてもスピードは制限速度を守るようにしましょう。
ポイント5:車間距離を十分に取る
子どもを乗せていて注意したいのは衝突事故です。
衝突の衝撃は、子どもの身体に深刻なダメージを与えます。
普段から車間距離は十分にとり、前の車の動向に注意しましょう。
ポイント6:窓やドアのロックを確認する
子どもが一定大きくなると、ドアや窓を開けたがることがあります。
しかし、ドアを開けて落ちてしまったり、窓から手や顔を出して他の車に接触したりしたら、大きな事故につながります。
そのため、窓やドアは子どもが開けられないよう、運転席でしっかりロックしておきましょう。
ポイント7:子どもが泣いたりぐずったりしても運転に集中する
運転中は、どんなに子どもが泣いたりぐずったりしても、抱いたりあやしたりできません。
子どもが泣くと居ても立っても居られない気持ちになりますが、それに引きずられて、ふと注意がそれた瞬間に事故を起こしてしまうこともあります。
そのため、どんなに子どもが泣いてもぐずっても、運転中は運転に集中しましょう。
どうしても落ち着かせたい場合は、安全な場所に車を停めてから接しましょう。
ポイント8:時間と気持ちに余裕を持つ
子どもを乗せて出かける時は、必ず時間に余裕を持つようにしましょう。
子どもがいると、そもそも出かけるまでが大変で、思ったより時間がかかり、焦って運転するといったこともあります。
出かけるまでの時間も余裕を持って計算し、少しくらい遅れても、気持ちに余裕を持って運転することが大切です。
焦りやイライラで気持ちに余裕がなくなると、視野が狭まって危険予測が遅れるため、事故を起こす可能性が高くなります。
時間と気持ちに余裕を持つことで、事故やスピード違反の危険性が下がるのです。
子どもを乗せて運転する時は、「安全運転が最優先」であることを忘れないようにしましょう。
ポイント9:「車に乗っている時にしてはいけないこと」を子どもに伝える
子どもが大人の言うことを理解するようになったら、「車に乗っている時にしてはいけないこと」をきちんと子どもに伝えておきましょう。
たとえば、「チャイルドシートを外してはいけない」「勝手にドアや窓を開けてはいけない」など、その行為の危険性とともに伝えることが重要です。
命にかかわることはきちんと教えておくのが親としての義務です。
子どもを乗せる時は余裕を持って丁寧に運転しよう
子どもを乗せて運転する時は、まず安全運転が最優先だということを、常日頃から忘れないようにしましょう。
子どもに必要以上に注意を向けず、時間や気持ちに余裕を持って、丁寧に運転することが大切です。
子どもにも、運転中は運転に集中するということを伝えておくと良いでしょう。