「これから教習所に通いたい」「合宿免許を検討している」方の中で、「でも自分は不器用だから免許が取れるか不安…」「自分は絶対運転センスゼロだから怒られてばかりに違いない」などとためらっている方は多いのではないでしょうか。
しかし、自分で「運転センスゼロ」だと思っていても、自分の特徴を知り、気をつけて練習をすれば、多くの場合免許は取得できます。
この記事では、不器用な人が教習所で気をつけたいことを解説します。
「運転センスゼロ」な不器用な人の特徴
「運転センスゼロ」と感じてしまう、不器用な人の特徴は、以下の6つです。
- 運転に対する不安や恐怖感が強い
- 緊張しやすい
- マルチタスクが苦手
- ケアレスミスが多い
- 外部刺激に敏感
- 臨機応変な対応が苦手
それぞれ詳しく見ていきましょう。
特徴1:運転に対する不安や恐怖感が強い
自分が「運転センスゼロ」だと思っていると、当然、運転に対する不安や恐怖感が強くなります。
特に、「事故を起こしてしまうのではないか」「他の車に迷惑をかけるのでは」「教官に怒られてばかりかも」などと考えると不安や恐怖が先に立ち、逃げ腰になってしまいがちです。
特徴2:緊張しやすい
人前に出る時や注目される時、試験や発表の時などに緊張しやすい方は、教習所で教官に見られながら運転するのも緊張しやすい状況になります。
特に、合同教習で他の教習生が一緒に乗る時や、修了検定(仮免許試験)や卒業検定(技能試験)は、さらに緊張してしまう傾向にあります。
特徴3:マルチタスクが苦手
一度にたくさんのことをするのが苦手という方がいます。
運転する時は、手と足を別々に動かさなければなりません。
MT(マニュアル車)であれば、右手と左手、右足と左足でそれぞれ別々の操作をする必要があります。
さらに、目と耳の神経を使って、周囲の状況に気を配ることも重要です。
このようなマルチタスクが苦手な方は、運転を「難しい」と思うかもしれません。
特徴4:ケアレスミスが多い
ケアレスミスとは、注意不足や勘違いから生まれる「うっかり」ミスのことです。
たとえば、以下のような具体例があります。
- 数学:式は合っているのに計算ミスをする、問題の意図を読み間違える、答えに単位を書き忘れる
- 英語:スペルミス、ピリオドの書き忘れ
- 日常:時間を勘違いして遅刻、待ち合わせ場所を間違える
このようなミスが日頃から多い方は、運転する時に細心の注意が必要です。
特徴5:外部刺激に敏感
発達障害傾向がある方や、HSP(生まれつき感覚が敏感で感受性の強い人)の傾向がある方は、外部刺激に敏感なところがあります。
たとえば、聴覚過敏で周囲の音を全部拾ってしまったり、何か動きのあるものをつい見てしまったり、音や光、香りなど周囲の些細な変化にすぐに気づいたりといったことが挙げられます。
外部刺激に敏感な方は、運転中でも他の刺激があるとそちらに意識が向いてしまったり、聴覚と視覚を目一杯使うあまり、疲れてしまったりしがちです。
特徴6:臨機応変な対応が苦手
物事に強いこだわりがあったり、あいまいな指示がわかりにくかったり、急な予定変更やトラブルに混乱しやすい人は、臨機応変な対応が苦手なことが多いです。
車を運転していると、さまざまな予想できない場面に遭遇することもあります。
予想できない場面でパニックにならないよう、あらかじめ危険を予測しつつ、冷静に判断しながら運転することが重要です。
不器用な人が教習所で気をつけたいこと
この項では、不器用な人が教習所で気をつけたいことを、「教習所を選ぶ時に気をつけること」と「教習所に通う時に気をつけること」に分けて、解説していきます。
教習所を選ぶ時に気をつけること
不器用な人が教習所を選ぶ時に気をつけることは、以下の3つです。
- 自宅から近く通いやすい教習所を選ぶ
- 教官の指名や変更ができる教習所を選ぶ
- 教官の口コミ・評判が良い教習所を選ぶ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自宅から近く通いやすい教習所を選ぶ
自宅から遠いと、電車に乗って教習所まで行くだけで疲れてしまいます。
そのため、できるだけ自宅から近いところ、通いやすいところを選ぶと良いでしょう。
自宅から公共交通機関1本(乗り換えなし)で行けるところ、もしくは自宅近くまで送迎バスが来てくれるところが最適です。
教官の指名や変更ができる教習所を選ぶ
不器用な人は、「怖い」と思うと緊張して身体が固まり、頭も真っ白になってしまいます。
そのため、怒ってばかりの教官や、いつも不機嫌な教官、怒鳴る教官などに当たると、委縮してしまってできることもできなくなります。
優しい教官を指名できたり、怖いとか嫌だと思ったら教官を変更できるようなシステムの教習所を選ぶと良いでしょう。
教官の口コミ・評判が良い教習所を選ぶ
今は、ネットに各教習所の口コミや評判が数多く載っています。
ネット上で教官の評判が良い教習所は、優しくて親切な教官が多いといえます。
今は「褒めて伸ばす」が信条の教習所もあるので、自宅近くで探してみましょう。
教習所に通う時に気をつけること
不器用な人が教習所に通う時に気をつけることは、以下の4つです。
- 無理のないスケジュールで通う
- 他の人と比べない、自分を卑下しない
- 教官の指示やアドバイスは素直に聞く
- 適度に休憩を取る
一つひとつ見ていきましょう。
無理のないスケジュールで通う
不器用な人は、まじめで頑張り屋な人が多く、最初は張り切って教習を詰め込みがちです。
しかし、最初に頑張り過ぎると、最後までもたないことが多いです。
特に、学校やバイトと両立しながら通う人は、無理のないスケジュールを立てるようにしましょう。
教習期間は9ヶ月あるので、焦る必要はありません。
無理のないペースで通いながら着実に教習を進めていくことが大切です。
他の人と比べない、自分を卑下しない
不器用な人ほど、すぐに他人と自分とを比べて、落ち込んでしまいがちです。
教習所を進めるペースは人それぞれなので、他人と比べず、自分のペースで淡々と進めましょう。
また、「できない自分はもうダメだ」「やっぱり運転は向いてないんだ」などと自分を卑下するのはやめましょう。
運転は、練習すれば誰でもできるようになるものです。
できなければ、できるようになるまで練習すればいいのです。
落ち込んでしまった時は、ひたすらイメートレーニングなどを取り入れて練習しましょう。
教官の指示やアドバイスは素直に聞く
こだわりが強い人は、教官の指示やアドバイスが気に入らないこともあるかもしれません。
しかし、教官は運転のプロです。
プロの言うことは、たいてい自分で思い込んでいることよりも正しいので、素直に聞きましょう。
その方が、教官も優しく教えてくれます。
適度に休憩を取る
不器用な人は疲れやすいので、適度な休憩が必要です。
技能教習は、第一段階では1日2時限、第二段階では1日3時限受けることができますが、慣れるまでは1日1回にしておきましょう。
学科も詰め込まず、初めは1コマやったら1コマ休む、くらいのペースがちょうどいいです。
人より遅くてもいいので、休み休みぼちぼち進めましょう。
不器用でも焦らずコツコツ練習すれば必ず運転技術は身につく!
不器用な人は、本当はまじめで一所懸命な人が多いです。
運転は、まじめにコツコツ練習を積み重ねることで、必ず身につきます。
人より遅いペースでもまったく問題ないので、焦らずコツコツ練習していきましょう。
