合宿免許は、最短14日で免許が取得できる方法です。
ただし、場合によっては規定の日数で終わらず、延泊になるケースもあります。
合宿免許に参加中の方や合宿免許を検討している方の中には、「最短で終わらず、延泊になったらどうしよう」「延泊になったら追加費用はどれくらいかかるんだろう」という不安がある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、合宿免許で延泊になる4つのケースや追加費用やスケジュール変更の注意点について解説します。
合宿免許で延泊になるよくある4つのケース
合宿免許で延泊になるよくあるケースは、次の4つです。
- 技能教習や試験で不合格になり、補習や再受験をすることになったケース
- 体調不良や寝坊なとで遅刻・欠席し、補習を受けなければならなかったケース
- 家の都合などやむを得ない事情で一時帰宅することになったケース
- 台風や豪雨などの悪天候により教習ができず、教習が一時中断になったケース
それぞれ詳しく解説します。
ケース1:技能教習や試験で不合格になり、補習や再受験をすることになった
一番多いのが、技能教習や試験に不合格になり、補習や追試を受けることになったケースです。
技能教習は、最低限クリアしなければならない課題が決まっており、クリアできないともう一度同じ内容の補習を受けることになります。
補習が決定するとすべての教習を最低限の時間内で修了できなくなります。
また、修了検定(仮免許)や卒業検定と呼ばれる技能の試験で不合格になると、再受験しなければなりません。
検定は、教習所によって毎日行っているとは限らないため、検定で不合格になると、さらに延泊が長引く可能性があります。
ケース2:体調不良や寝坊なとで遅刻・欠席し、補習を受けなければならなかった
合宿免許では、教習時間があらかじめ決められており、時間厳守です。
そのため、寝坊などで遅刻したり、体調不良で欠席したりすると、後日時間を設けて補習を受けなければならなくなります。
遅刻や体調不良で欠席した場合、決められた期間内にカリキュラムを終えられないことになり、延泊せざるを得ません。
新型コロナウイルスの流行以降、教習所では体調不良に対する処遇が厳しくなっています。
疲労・ストレスによる発熱や頭痛、風邪などでも教習を受けさせてもらえない可能性があるため、体調は万全にして参加しましょう。
ケース3:家の都合などやむを得ない事情で一時帰宅することになった
合宿免許では、原則として一時帰宅は認められていません。
しかし、途中で急に身内の不幸があったり、急に断れない仕事が入ったりすることもあります。
やむを得ない事情の場合は、申請することで一時帰宅が認められる場合があります。
ただし、一時帰宅期間中に受けられなかった分の教習や試験は、その分延長になります。
一時帰宅が長引けば、その分延泊も長引くということです。
ケース4:台風や豪雨などの悪天候により教習ができず、教習が一時中断になった
台風や豪雨などの悪天候により、技能教習を行うことができず、教習が一時中断になる場合があります。
悪天候により教習が一時中断される場合は、合宿免許のスケジュールそのものがずれ込み、合宿期間が延長され、延泊せざるを得ない可能性があります。
ただし、教習生側の都合で延泊するわけではないため、追加費用は発生しない可能性が高いです。
合宿免許で延泊することになった場合の平均期間
合宿免許で修了検定や仮免学科試験、卒業検定試験に不合格となった場合、ほとんどの方が2〜3日程度の延泊で卒業します。
ただし、修了検定や卒業検定を1日おきに行っている教習所や曜日指定で行っている教習所は、翌日再受験することができないため、少なくとも2日は延泊することになります。
教習所によっては、4日以上の延泊になると再入校手続きが必要になる場合があるため注意が必要です。
合宿免許で延泊する場合は、追加費用やスケジュール調整などを考えても最長1ヶ月程度が一般的です。
合宿免許で延泊することになった場合の追加費用
合宿免許で延泊することになった場合の追加費用は、以下の通りです。
延泊になったタイミングや宿泊施設の費用によって延泊にかかる費用は異なりますが、1泊5,000円〜12,000円程度かかります。
延長項目 | 費用 |
技能教習(追加教習・補習教習) | 4,000円~7,000円/1時限 |
効果測定 | 1,000円~2,750円/1回 |
仮免許学科試験 | 1,800円/1回 |
修了検定・卒業検定(技能試験) | 3,300円~9,900円/1回 |
延泊料金(宿泊代) | 2,000円~12,000円/1泊 |
配車調整費用 | 3,300円~4,620円/1日 |
スケジュール調整費用 | 3,000円~6,000円 |
費用は、教習所のある地域や合宿免許の時期、宿泊施設などによって異なります。
正確な追加費用は直接教習所に問い合わせましょう。
合宿免許を延長した場合のスケジュール変更の注意点
合宿免許を延長した場合、様々な点でスケジュール調整が必要になります。
スケジュール調整の際は、以下の点に注意しましょう。
注意点1:交通機関のチケットの変更
新幹線や飛行機などのチケットを取っている場合は日程の変更が必要です。
時期によっては、満席でキャンセル待ちや自由席しか取れない場合もあるので、注意しましょう。
注意点2:休暇の日数の変更
職場やバイト先に休暇を申請して合宿免許に参加している場合は、日数の変更を申し出る必要があります。
職場やバイト先によっては追加で休暇を取得できない場合もあるため、注意が必要です。
注意点3:自分の予定の確認
最短で終わらせるつもりでその後の予定を入れている場合、変更が必要になります。
ライブの予定や、友達との予定を入れている場合などは変更に苦慮する場合があるため、注意しましょう。
延長保証プランがある教習所なら延泊になっても安心!
教習所によっては、延長しても追加費用がかからないプランを用意しているところもあります。
運転や毎日のハードスケジュール、新しい環境になじむのに自信がない方は、初めから保証プランがある教習所を選ぶと良いでしょう。
合宿免許でできるだけ延長しないようにするためには
合宿免許で、できるだけ延長しないようにするためには、以下の点に気をつけましょう。
- 体調管理を万全にする(マスク、手洗いうがい、アルコール消毒など)
- 時間管理をしっかりする(夜遊び・飲酒に気をつける、早寝早起きなど)
- きちんと食事をとる(特に自炊プランの方は栄養バランスに注意が必要)
合宿中はハードスケジュールなので、翌日に疲れを残さないよう、体調管理・時間管理をしっかりしましょう。
合宿免許に参加する場合は余裕を持ってスケジュールと予算を確保しておくのが安心!
どれだけ真面目に教習に取り組んでいても、いつもはしないようなミスや予期せぬ体調不良で延泊せざるを得なくなる可能性はあります。
職場やバイト先、学校などの休暇をストレートで卒業した場合の日数しか取得していない場合は延泊できなかったり、スケジュールの調整が必要になったりすることがあるため、1週間程度長めに休暇を取得しておくのが安心です。
また、延泊した時に備えて余裕をもって予算を確保しておくと、延泊になっても落ち着いて対応することができます。
持ち物だけではなく、スケジュールや予算についても余裕を余裕を持って準備しましょう。