運転免許の筆記試験は〇×形式で簡単そうに見えますが、実はひっかけ問題が多数含まれています。
ひっかけ問題で失点するのを避けるためには、どのようなひっかけ問題が出題されるのか把握しておくことが大切です。
この記事では、ひっかけ問題を見抜く4つの法則と、間違いの多いひっかけ問題を12問厳選して解説します。
ひっかけ問題を見抜く4つの法則
ひっかけ問題を見抜くためには、一定の法則があります。
それは、以下の4つです。
- 「絶対」「必ず」「すべて」「どんな時も」は疑ってみる
- 「〇m」「〇秒」などの数字はよく確認する
- カタカナ語は正確に覚える
- 「してもよい」「してはならない」などの文末表現に注意する
それぞれ詳しく解説します。
「絶対」「必ず」「すべて」「どんな時も」は疑ってみる
問題文に「絶対」「必ず」「すべて」「どんな時も」などの100%断定する言い方が含まれている時は、正しそうに見えても「×」であることが多いです。
なぜなら、どの場合も「例外」がある可能性が高いからです。
たとえば、「赤信号では必ず止まらなければならない」は、「〇」としがちですが、緊急車両は例外であるため、「×」です。
また、「急ブレーキはどんな時でもしてはならない」も、人命優先のためにはやむを得ず急ブレーキをかけるのも可であるため、「×」です。
「〇m」「〇秒」などの数字はよく確認する
進路変更の合図や、右折左折の合図を出すタイミングなど、「信号の30m手前」「進路変更の3秒前」といった数字は、正確に覚えておきましょう。
また、「徐行運転」というのは時速何km/hのことなのか、積載できる荷物は何kgなのか、何m以内なのか、といった数字など、出てきた数字はよく確認し、正確に覚えるようにしましょう。
カタカナ語は正確に覚える
「フェード現象」「ハイドロプレーニング現象」「スタンディングウェーブ現象」などの耳慣れないカタカナ語は、意味とともに正確に覚えましょう。
フェード現象は、熱によってブレーキが利きにくくなる現象で、ハイドロプレーニング現象は、路面とタイヤの間にできた水の膜に車が浮かんで、ブレーキやハンドルが利きにくくなる現象です。
また、スタンディングウェーブ現象は、タイヤが波打ってバーストする現象です。
フェード現象とハイドロプレーニング現象が逆の意味で出題されることがあるので、注意しましょう。
「してもよい」「してはならない」などの文末表現に注意する
文末の「~してもよい」「~してはならない」「~しなければならない」などの表現に注意しましょう。
肯定と否定の言い方を入れ替えて注意深く読むと、間違いが防げます。
間違いの多いひっかけ問題12選
ここからは、間違いの多いひっかけ問題を12個挙げて解説していきます。
信号の問題
信号の問題は、色と「灯火」と「点滅」の違いに注意しましょう。
①黄色の灯火の信号に対面する場合、車は他の交通に注意して進むことができる。
答え「×」:黄色の「点滅」信号では進むことができますが、黄色の「灯火」の信号は停止しなければなりません。
②正面の信号が赤色の点滅をしている時は、車は徐行して進まなければならない。
答え「×」:赤色の点滅信号は、停止位置で一旦停止し、安全を確認した後に進行することができます。
③青色の灯火の信号では、すべての車は直進・左折・右折することができる。
答え「×」:原付バイクは2段階右折する必要があります。つまり「すべての車」は当てはまりません。
標識の問題
標識の問題は、混同しやすい標識に注意しましょう。

④この標識は、「最低速度30km/h」をあらわしている。
答え「〇」:数字に下線がひいてある場合は最低速度、引いていない場合は最高速度を表します。

⑤この標識は、「二輪車以外の車両通行止め」を意味している。
答え「×」:この標識は、「二輪車通行止め」です。

⑥この標識は、「警笛禁止」を意味している。
答え「×」:この標識は、「警笛を鳴らせ」という意味です。
追い越し・駐停車禁止の問題
追い越しや駐停車禁止の問題は、標識と絡めて出されることも多いため、標識も同時に覚えておきましょう。
⑦交差点と、その前後30m以内では、追い越しが禁止されている。
答え「×」:前後30m以内ではなく、「手前」30m以内です。
⑧交差点の手前30m以内では、駐停車禁止である。
答え「×」:駐停車禁止は、交差点の前後5m以内です。
合図の問題
合図の問題は、数字を正確に覚えておきましょう。
⑨右折する際は、交差点の手前30mのところで合図を出す。
答え「〇」
⑩進路変更の際は、進路変更したいタイミングの5秒前に合図を出す。
答え「×」:3秒前です。
交通ルールに関する問題
交通ルールに関する問題は、幅広く出題されるため、基本的なものを押さえておきましょう。
⑪車を運転する際は、どんな時も必ずシートベルトを着用しなければならない。
答え「×」:障がいや妊娠でシートベルトを着用するのが困難な場合や、郵便物の配達・ゴミ収集で頻繁に乗降する業務中など、やむを得ない場合は免除されます。
⑫運転中の携帯電話での通話は、交通量が多い道路では禁止だが、交通量が少なく、運転の妨げにならなければ使用してもよい。
答え「×」:携帯電話での通話は、運転中は交通量に関わらず禁止です。
一発合格を狙うなら、ひたすら過去問を解いてひっかけ問題に慣れよう!
学科試験のひっかけ問題を見抜く法則や、間違いの多いひっかけ問題について解説してきました。
学科試験で一発合格を狙うなら、ひたすら過去問を解いて、ひっかけ問題に慣れる必要があります。
過去問でなくても、教習所で用意された予想問題集や、PCでの演習ツールを駆使して、ひっかけ問題に慣れ、一発合格を目指しましょう。