S字・クランクが苦手な人へ!合宿免許中に克服する方法

コラム集~免許取得のヒント~

合宿免許に参加されている方の多くがつまづくS字とクランク。

S字とクランクは、第一段階の技能教習で、最難関とされている課題です。

これを克服できないと、修了検定で落ちてしまったり、卒検で落ちて合宿免許が延長して延泊や追加料金が発生してしまう恐れもあります。

何としても合宿免許中に克服したいところでしょう。

今回は、合宿免許中にできるS字とクランクの克服方法について解説します。

合宿免許中にできるS字の克服方法は、以下のポイントを意識することです。

  • 道幅と車幅を知る
  • できるだけ外側を通る
  • 視点の先を決める
  • ハンドルは微調整にする

具体的なポイントを見ていきましょう。

道幅と車幅を知る

教習所のS字は、道幅やカーブの角度が法律で定められています。

S字の道幅は3.5m、カーブの角度は半径は7.5mの円になっています。

そして、教習所で一般的に使われている教習車の車幅は約1.8m、全長が4.5mで最小回転半径は5.3mです。

これを見ると、S字の道幅は、教習車の車幅の約2倍あることがわかります。

実際に通ってみると、車幅ギリギリに見えるS字も、実際はそうではないのです。

そのため、S字克服のポイントは、まずは車体感覚を意識することが重要になります。

目安として、自分の右足が右の前輪、教官の左足が左の前輪とイメージしましょう。

自分が思っているよりも、車幅は狭いものです。

S字の道路幅にはちゃんと余裕があると思って、焦らずに臨みましょう。

できるだけ外側を通る

交差点などで右左折する際は、曲がる方に寄っていきますが、S字の場合は、曲がる方に寄ると内輪差で脱輪する可能性が高くなってしまいます。

そのため、できるだけ外側に沿って通るのがコツです。

具体的にはカーブの外側の道路縁を基準に運転していきます。

一つ目のカーブを曲がり切ったら、コースの中心を少し走行し、二つ目のカーブに入る時は、また外側に沿うように走行します。

視点の先を決める

脱輪やぶつかるのが心配で、車の正面や側面の色々なところを見て慎重に運転していると、かえって注意散漫になり、安定した運転ができません。

視線は、進行方向をしっかり見て、内側の後輪と外側の前輪の通るところを頭の中でイメージしながら、どこを見てハンドルを切るかを決めましょう。

視点が定まれば、運転も安定してきます。

ハンドルは微調整にする

S字はカーブの連続ですが、低速で走行している限り、ハンドルを大きく切る必要はありません。

ハンドルは、微調整程度に少しずつ動かしましょう。

急ハンドルを切ると、かえってハンドルを切りすぎて脱輪の原因になります。

検定の時に急ハンドルを切ってしまうとそれだけで不合格になりますし、注意が必要です。

合宿免許中にできるクランクの克服方法は、以下のポイントを意識することです。

  • クランクの形状と車の大きさを意識する
  • 十分に速度を落とす
  • 曲がる方向と逆側に寄せる
  • ハンドルは前輪が角の横に来てから切る
  • 進行方向に目線を向ける

それぞれ詳しく見ていきましょう。

クランクの形状と車の大きさを意識する

クランクは、道幅3.5mで、10m程度の間隔で交互に、直角に右折と左折をするように配置された狭路です。

それに対して車幅は約1.8m、全長4.5mなので、幅も距離も車2台分の間隔があります。

この事実を知るだけで、クランクが余裕のある道に見えてくるはずです。

実際には十分脱輪せずに運転できる余裕があると思って、苦手意識を克服しましょう。

十分に速度を落とす

クランクを通る時のスピードは、時速3kmくらいまで落としましょう。

自分が歩いている時くらいの速度です。

AT車の場合は、常にブレーキを踏んでいないといけません。

AT車特有のクリープ現象では、速度が10kmくらいまで上がってしまうためです。

すぐに停止できるスピードまで落とすことで、落ち着いて運転操作をすることができます。

曲がる方向と逆側に寄せる

クランクに入るところから、できるだけ曲がる方向とは逆側に寄せます。

内側には、内輪差分の1mくらいスペースを空けておきましょう。

クランク内で寄せるより、入る際に十分に寄せ終わっておくと、余裕ができます。

最初の角を曲がったら、また反対側に思い切り寄せましょう。

ハンドルは前輪が角の横に来てから切る

ハンドルは、内側前輪が曲がり角の真横に来てから切ります。

切るタイミングが早過ぎると内側が脱輪し、遅過ぎると曲がり切れず、ポールにぶつかってしまいます。

前輪は、助手席に座っている教官の左足くらいの位置にあります。

教官の足が角を通過したくらいでハンドルを切るのがコツです。

進行方向に目線を向ける

ハンドルを切るタイミングだけを気にして、横や教官の足ばかり見ていてはいけません。

目線は、常に進行方向に向けておきましょう。

自分がどの方向に進もうとしているのかを見失うと、運転が不安定になります。

ハンドルを切るタイミングでだけ、チラッと横を見るくらいにして、前を向いて運転しましょう。

今回は合宿免許中の最大の難所である、S字とクランクの克服のポイントをお伝えしてきました。

S字とクランクは、確かに難しいですが、コツをつかんで一度できてしまえば、案外簡単です。

苦手とする人の多くは、S字やクランクに対する先入観によって苦手だと思い込んでしまっている場合が多いです。

きちんとS字やクランクについての知識や克服方法知ることで、「案外簡単だった!」と思う人がほとんどです。

一度や二度の脱輪などの失敗で落ち込むことはありません。

しっかりと、振り返りやイメージトレーニングをしながら、S字もクランクを攻略していきましょう。

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