これから卒検を受けようという方で、「落ちたらどうしよう…」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。
卒検は、9割が合格すると言われていますが、一方で1割の人は落ちていることも事実です。
その1割に入らないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。
この記事では、卒検に落ちた人のリアルな失敗談から、卒検に落ちないようにするにはどうしたらいいか考えていきます。
卒検で落ちた人のリアルな失敗談TOP10!
卒検に落ちると、教習期間が伸びてしまったり、合宿免許などの場合は延泊や追加料金など、踏んだり蹴ったりな状況になってしまいます。
ここでは、卒検に落ちた人のリアルな失敗談TOP10を対処法などと共にご紹介します。
1:交差点に進入した瞬間、信号が黄色に…
「前の車に続いて、交差点に進入した瞬間、信号が黄色に変わり、そのまま行こうとしたら、教官に補助ブレーキを踏まれ、そこで失格になりました…」
地域によっては、信号が黄色になると加速して通過する車が多い地域もありますが、基本、黄色信号は「止まれ」の合図です。
そして、信号無視は一発アウトです。
速度を一定出していて、止まろうとすると急ブレーキを踏むことになる場合以外、交差点に進入していても、止まらなければいけません。
このような事態を想定し、幹線道路以外の交差点では、速度を落として進入しましょう。
また、歩行者信号も確認し、青の点滅になっていたら、そろそろ黄色になると思う癖をつけることが大切です。
2:ミスしてないのに…安全確認不足で減点
「何もミスしなかったので、よし合格!と思っていたら、不合格でした。理由を聞いたら『安全確認不足』だと言われました。自分ではよく安全確認していたつもりなのに、ショックです…」
卒検では、安全確認は大げさなくらいにしなければなりません。
チラッと目視しただけでは、安全確認不足とみなされ、減点になります。
卒検は70点以上取らないと合格にならないので、安全確認不足を4回取られたら、他にミスがなくても、それだけでアウトです。
特に、交差点での右左折、進路変更、合流の際は、大げさなくらいに振り向いて、後方までしっかり目視しましょう。
3:方向転換でまさかの脱輪
「場内のコースで方向転換。緊張で頭が真っ白になり、どこでハンドルを切ったらいいかど忘れし、まさかの脱輪。一発アウトでした…」
方向転換は、何度もイメージトレーニングして、ハンドルを切るタイミングを頭に叩き込んでおきましょう。
そうでないと、本番でど忘れして、わからなくなったら、脱輪してしまう可能性があります。
卒検前にわからなくなったら、教官に迷わず聞くことです。
検定中でなければ、教官も教えてくれます。
脱輪したらそこで失格になってしまうので、できればみきわめまでに完全マスターしておきましょう。
4:横断歩道で歩行者に気づかず…
「路上を走っているとき、信号のない横断歩道で、歩行者がいるのに気づかず通行しようとして、補助ブレーキを踏まれました。緊張していて視野が狭くなっていたのかもしれません…」
信号のない横断歩道に歩行者がいる時は、必ず止まらなければいけません。
そのため、信号のない横断歩道があったら、必ず左右の歩道に歩行者がいないかどうか確認しましょう。
特に、自転車は遠くにいるように思えても、案外早いスピードで横断歩道に進入しようとすることがあるので、要注意です。
自転車は、車道の左側を通行している場合が多いので、左側の後方まで目視で確認しましょう。
5:初めての雨天でワイパーがわからなかった
「私が技能教習を受けた時はいつも晴れで、卒検の時に初めて雨が降りました。それで、最初に乗った時にワイパーのつけ方がわからず、ライトを点けてしまったり、ウォッシャー液をぶちまけてしまったりしました。いつも晴れで喜んでいましたが、卒検で降るくらいなら、それ以前にも一度練習したかったです…」
雨が降らないと、使うことのないワイパーですが、せめてつけ方くらいは覚えておきましょう。
卒検で突然雨が降るかもしれません。
発進時の準備が完璧にできないと、大きく減点されます。
6:緊張し過ぎて頭が真っ白に…発進時にすべきこと忘れた
「卒検で最初に運転することになったため、緊張し過ぎて頭が真っ白になり、発進時にすべきことをすべて忘れてしまいました。乗車前の前後の安全確認はおろか、シートやミラーも合わせず、あまつさえシートベルトすら忘れて発進しようとして、補助ブレーキを踏まれました。1mも走らずに不合格です…」
緊張するのはわかりますが、発進時からこれでは、先が思いやられます。
卒検では、乗車前から判定が始まっているのを忘れず、乗車前の安全確認やシートやミラーの調節、シートベルトなど、正しい運転姿勢を忘れないようにしましょう。
7:一時停止の標識で、止まり方が足りなかった
「一時停止の標識に気づいて、自分では止まったつもりだったのですが、『最徐行』と判断されて、補助ブレーキを踏まれました。カクンとなるくらい、一度完全に止まらないとダメみたいです」
一時停止の標識では、スピードを落とすだけでは不十分です。
ブレーキをきちんと踏んで、一度完全に停止しましょう。
実際に運転していても、完全な停止が確認できないと、違反になるので、要注意です。
8:左折で巻き込み確認が足りなかった
「左折する時に、自分では巻き込み確認したつもりだったのですが、ずっと後方に自転車がいたのが見えてなくて、補助ブレーキを踏まれました。左折時の巻き込み確認は、ぐるっと首を回して、後方まで目視しないとダメみたいです…」
安全確認不足は、10点減点です。
1回だけでは不合格にはなりませんが、もしこの時に後ろに自転車などがいるのに左折しようとしたら、補助ブレーキを踏まれます。
左折時は特に、後ろまで振り返って安全確認し、歩行者や自転車が確認されたら、一旦停止しましょう。
9:子どもが急に飛び出してきて…
「信号も横断歩道もない交差点で、突然子どもが飛び出してきて、私がブレーキを踏むより先に、補助ブレーキを踏まれました。こんな危険予測シュミレーションみたいなことが卒検で起きるとは…」
路上での運転では、いつ何が起きるかわかりません。
そのために、危険予測の勉強をしているのです。
信号も横断歩道もない交差点には、すぐに止まれるくらい徐行して進入しましょう。
卒検で、予測もつかない事態が起きることは不運かもしれませんが、免許を取った後でなくて良かったと思いましょう。
10:右折車線が混んでいて車線変更できず、右折できなかった
「右折するコースだったのですが、右折車線が渋滞していて、ウィンカーを出しても入れてもらえず、予定の交差点で右折できませんでした。それでパニックになってその後ミスしまくり、不合格でした…」
右折したい時には、早くから右折車線に入っておきましょう。
渋滞しているのが後方から確認できれば、その時点で車線変更できるはずです。
交差点近くまで行ってしまうと、よほど優しい人でないと入れてくれません。
ただし、ルートの変更だけで不合格になるわけではないので、もし予定のルートを通れなくても、パニックにならず、落ち着いて最後まで運転しましょう。
卒検で落ちた人はたいてい緊張し過ぎ!リラックスして臨もう!
以上、リアルな失敗談10例についてご紹介しました。
「卒検で落ちたらどうしよう…」と緊張し過ぎるあまり、失敗してしまう人が多いようです。
卒検は、今まで練習してきたことがきちんとできているかを確認する試験です。
そのため、今までの練習をしっかり振り返り、自信を持ってリラックスして臨みましょう。
ミスをしても、焦らないことです。