若い人が参加するというイメージを持っている方も多い合宿免許ですが、実はシニア世代にも一定のニーズがあることがわかっています。
しかし、「そもそも合宿免許はシニアでも参加できるのだろうか」と二の足を踏んでいる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、「シニアでも参加合宿免許に参加できる?」という疑問について詳しく解説します。
合宿免許はシニアでも参加できる?
結論から言えば、合宿免許はシニアでも参加できます。
むしろ、最近シニア世代の参加が増えてきていると言えるでしょう。
特に、大型や二種免許はシニア世代の参加が多くなっています。
大型や二種免許はシニア世代が多い
昨今の情勢として、シニア世代になってから、大型免許や二種免許を取って、バスやトラック、タクシーの運転手になる人が増えています。
そのため、大型免許や二種免許の合宿免許は、40代以上の熟年層やシニア世代が多くなっているのです。
特に、バスの運転手は圧倒的に人手不足です。
待遇も良く、歓迎される傾向にあるため、リタイアした後の就職先として注目を集めています。
シニアプランが用意されている合宿免許もある
シニアプランとは、主に40代〜60代の方のために各教習所で用意されているプランです。
2週間以上の時間をかけてゆっくりとしたペースで受けられるようなスケジュール設定をしている教習所や、通常よりも技能教習や検定の保証回数が多かったり、追加料金がかからなかったりするプランを用意している教習所が存在します。
同世代と一緒に教習を受けることができるため、精神的な負担も少ないのが特徴です。
もしシニア世代の方で合宿免許を考えられているなら、シニアプランを利用するのがおすすめです。
合宿免許に年齢制限はある?
合宿免許は、年齢制限を65歳以下としている教習所が多いのが現状です。
65歳以下という年齢制限が設けられている理由は、70歳以上になると免許の更新時に高齢者講習を受ける必要があり条件が厳しくなるからです。
しかし、中には年齢制限のない教習所もあります。
年齢制限がない教習所では、たとえ70歳を過ぎていても申し込みすることができます。
シニアが合宿免許に参加するメリット
シニア世代が合宿免許に参加するメリットは以下の4つです。
- 短期間で免許を取得できる
- 集中して運転技能や交通ルールを学べる
- 同世代と交流できる機会となる
- 健康的な生活習慣を確立できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット1:短期間で免許を取得できる
合宿免許では、あらかじめ学科と技能のスケジュールが卒業まで決められているので、短期間で免許を取得できます。
一方、通学プランだとなかなか都合が合わなかったり、予約が取れにくかったりして期間が延びる可能性があります。
その都度教習所に足を運ばなくても、教習所の近くで寝泊まりして短期間で免許を取得できる合宿免許は、シニア世代にとってメリットが大きい選択肢です。
メリット2:集中して運転技能や交通ルールを学べる
合宿免許では、短期間に集中して学科や技能を学ぶことができます。
シニア世代になると、一週間も前に学んだことは覚えていない、ということもあるかもしれませんが、合宿免許では学んだことをすぐに実践でき復習もできるため、知識や技能が定着しやすくなっています。
通学免許のように長期間にわたって知識や技能を身につけていくことを不安に感じている方は合宿免許で集中的に運転知識や技能を身につけるのがおすすめです。
メリット3:同世代と交流できる機会となる
合宿免許のシニアプランなら、普段なら全く交流のないはずの異業種の方たちと交流できる貴重な機会となるため、有意義な時間を過ごすことが可能です。
合宿免許に参加している方は全員が同じ免許取得を目指す仲間です。
情報交換をしながら交流を深めていくことで、かけがえのない仲間をつくることができるのはシニアの方にとって大きなメリットとなります。
メリット4:健康的な生活習慣を確立できる
合宿免許の期間中は、朝から晩まで教習があるため、朝早く起きて、夜早く寝るという健康的な生活習慣を確立できます。
シニアになっても、「なかなか夜更かしがやめられない」「生活にメリハリがなくて規則正しい生活ができない」という方には合宿免許がおすすめです。
シニアが合宿免許に参加するデメリット
メリットがあれば、一方でデメリットもあります。
シニアが合宿免許に参加するデメリットは、以下の4つです。
- 年齢制限がある
- 体力的・精神的な負担が大きい
- 教習内容の理解に時間がかかる
- 追加費用が発生するリスクがある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
デメリット1:年齢制限がある
年齢制限は合宿免許のデメリットの一つと言えるでしょう。
特に、65歳以上の方は選択肢が絞られることになります。
年齢制限は教習所ごとに異なるため、具体的な年齢制限については教習所に問い合わせましょう。
デメリット2:体力的・精神的な負担が大きい
一般的な合宿免許は、2週間にわたってほぼ休みなしでスケジュールが組まれています。
そのため、シニアの方にとっては、体力的な負担が大きいと言えるでしょう。
特に、若い人たちと一緒に受けるプランだと、ペースについていけず、精神的な負担も大きくなるかもしれません。
そのため、参加する際は同世代と一緒に参加できる教習所を選ぶのがおすすめです。
デメリット3:教習内容の理解に時間がかかる
シニア世代は若い人たちと違って、一度やったらすぐ身につくというものではありません。
「毎日コツコツやらないと覚えられない」「一度で理解できない」というのはよくあるケースです。
一度の教習で理解できない場合は、追加教習を受けなければならなくなる可能性があります。
教習内容の理解に時間がかかってしまうと、追加費用が発生する可能性があるため注意が必要です。
デメリット4:追加費用が発生するリスクがある
技能の追加教習を受けたり、検定で落ちたりして追加教習や追試が発生すると、追加費用が発生するリスクがあります。
追加費用が発生するのは通学免許でも同じですが、合宿免許の場合は宿舎の料金もかかるため、通学免許よりも高い追加費用が必要となります。
保証がついていないプランで参加している場合は、追加費用が膨れ上がる可能性があるため、「追加教習の費用が◯回まで無料」「宿舎の延泊料金がかからない」などの保証がある教習所を選ぶのがおすすめです。
シニアでも合宿免許に参加できる!
合宿免許はシニアの方でも参加可能です。
ただし、年齢制限がある場合が多く、シニア世代が参加できる合宿免許のほとんどは「60代まで」「65歳以下」といった年齢制限があるケースがほとんどです。
そのため、70代以上の方が参加するのは難しいのが現状です。
一方で、40代〜60代の方は一般的な合宿免許にも制限なく参加することができます。
しかし、「教習内容についていけるのだろうか」「若者の中で孤立してしまうのでは」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
そのような不安を感じている場合は、「シニアプラン」を利用することで解決することが可能です。
また、シニアプランではなくても追加教習などの保証が手厚い合宿免許ならシニア世代でも安心して教習を受けることができます。
まずは「シニアプランの有無」「保証プランの手厚さ」を判断基準として合宿免許を探していきましょう。