自動車免許を取得する方法として「通学免許」と「合宿免許」がありますが、安い教習料金で短期間に集中して免許を取得できる「合宿免許」が人気です。
「合宿免許」のもう一つの魅力として、そのエリアを観光したり旅行したりできるということが挙げられます。
今回は、「合宿免許」の魅力について説明し、さらに「合宿免許」で観光や旅行を満喫することができるおすすめの場所も紹介します。
合宿免許の魅力とは?
「合宿免許」が人気なのは、「通学免許」と比べて多くの魅力があるからです。
まず最初に、この「合宿免許」の代表的な5つの魅力について説明します。
魅力1:観光地で過ごすことができる
「合宿免許」を利用すると、今まで行ったことのない観光地などに行くことができ、少なくとも2週間は滞在することができます。
「合宿免許」では、普通車ATで14日以上、普通車MTで16日以上、教習所やその近くの宿泊施設に泊まり込んで教習を受けます。
しかし、合宿期間中ずっと缶詰め状態で教習を受けているわけではなく、教習が休みの日や空き時間などがあります。
このような空き時間を使って、近くの観光名所を訪ねて散策したり、温泉を楽しんだり、海水浴やスノーボードなどのシーズンスポーツを楽しむなど有意義な時間を過ごせるでしょう。
空き時間を利用しての観光だと遠出はできないので、なるべく近くに観光スポットがあるような教習所を選ぶのがおすすめです。
その地域の名産品を見て回ったりグルメを楽しんだりなど、ちょっとした旅行や観光を兼ねて行くことができます。
魅力2:教習料金が安い!
「合宿免許」は教習料金が安いということも大きな魅力です。
「通学免許」も「合宿免許」も、教習生が多い繁忙期の料金は高く閑散期は安く設定されているのですが、いずれの時期でも「通学免許」よりも「合宿免許」の方が安くなります。
たとえば、「通学免許」の普通車ATの教習料金相場は25万円~30万円ですが、「合宿免許」の最も安いケースでは普通車ATで20万円台を切るような料金が設定されていることもあります。
しかも、多くの「合宿免許」の料金には、教習料金・宿泊代・食事代がすべて含まれていますので、教習料金だけを比較すると圧倒的に「合宿免許」の方が安いことになるのです。
また、やや料金が高くなってしまいますが、卒業検定(修了検定)で不合格となった場合の補習料金や再検定費用を保証するプランが用意されていることもあります。
このように、「合宿免許」は料金が安いというだけではなくコストパフォーマンスが良いという点も大きな魅力です。
魅力3:短期間に集中して免許が取れる
「合宿免許」は、短期間に集中して確実に免許が取得できます。
普通車ATで最短14日、普通車MTで16日、普通二輪ATで7日、普通二輪MTで9日となっています。
この最短日数は、取得する免許の種類や教習所に休校日があるかどうか、繁忙期か閑散期かなどによって違ってくることがあります。
たとえば、学生の長期休暇に当たる春休み・夏休み・冬休みの時期は、「通学免許」も「合宿免許」も繁忙期となるため最短日数で卒業できないことがあるようです。
魅力4:交通費は補助で賄えることが多い
居住エリアから離れた場所の「合宿免許」に参加するには、それなりの交通費がかかります。
しかし、多くの「合宿免許」では自動車教習所が交通費を補助してくれるようになっています。
どれくらいの補助金が支給されるのかはケースバイケースですので、個別によく調べる必要がありますが、実質自己負担がほとんどゼロで行くことができる場合もあります。
ただし、交通費の補助金は卒業時に支給されることが多いため、自動車教習所に行くまでの往路の費用は一時的に立て替えることになります。
魅力5:周辺環境が整っているところが多い
「合宿免許」というと、田舎で周辺には何もなく、宿舎と教習所を往復するだけの2週間が続くというイメージがあるかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。
教習所や宿舎の周りには、コンビニやファミレスはもちろん、大型ショッピングセンターやゲームセンターがあるところも多いですし、教習所のあるエリアや近隣が観光地として有名な場合もあります。
教習所を選ぶときには、こうしたお店の有無も確認しておくとよいでしょう。
合宿免許におすすめの場所
次に、「合宿免許」におすすめしたい場所を、都道府県別にいくつか紹介します。
愛媛県
愛媛県は、四国では一番人口が多い県で、気候が温暖なエリアとして知られています。
県庁所在地の松山には「坊っちゃん湯」で有名な「道後温泉」があります。
観光名所としては、日本100名城にも選ばれている松山城が有名で、標高150mの天守閣からの眺めはとても素晴らしいものがあります。
また、愛媛県は柑橘系の産地としても知られており、「いよかん」は全国シェアの80%を誇っています。
石川県
石川県の県庁所在地である金沢市は、加賀百万石の藩都として栄えたため「金沢城」や「長町武家屋敷跡」などの城下町の風情を残しています。
日本三大名園の一つとして有名な「兼六園」があるなど、金沢市内には多くの観光スポットが集まっているので、徒歩やレンタサイクルなどで見て回ることができます。
また、能登半島まで足をのばせば、海鮮丼などの海のグルメを堪能することができますし、輪島塗などの伝統工芸品を見て回ることもできます。
大分県
大分県は日本最大の温泉県ですが、その中でも最も有名なのは「別府温泉」でしょう。
別府市内には数百もの温泉がありその総称が「別府温泉」で、源泉数も湧水量も日本一です。
大分県のグルメとしては、鶏肉の天ぷらの「とり天」が有名ですし、「唐揚げ」発祥の地としても知られています。
海の幸としても、「関アジ」「関サバ」「城下かれい」などのブランド魚が堪能できます。
合宿免許を楽しむなら地方都市がおすすめ
「合宿免許」を楽しめるかどうかは、どの地方都市を選ぶかによって決まります。
この記事で紹介した合宿免許におすすめの場所を参考にして、楽しみながら免許を取ってください。